事業情報

ニッケル超微粉

情報通信・モビリティの進化を支えるニッケル超微粉

情報通信の発達や自動車のxEV化・自動運転等の普及が急速に進む中、電子部品も小型・軽量化が求められています。その最先端電子部品の小型化・高性能化を担っているのは、電極や配線材料をつくる新しい機能性材料です。

当社は、1995年にニッケル超微粉を開発、主に積層セラミックコンデンサの内部電極材料として使用されています。セラミックコンデンサはダイオードと組み合わせ、交流を直流にしたり、信号に含まれる高周波ノイズを取り除いたりする重要な役割を担っており、エレクトロニクス産業において欠かせない電子部品の一つです。

Ni超微粉(平均粒径0.2μm)

Ni超微粉(平均粒径0.2μm)

近年、スマートフォンの高性能化や自動車の自動・電装化が進み、スマートフォンでは1,000~1,200個、自動車では5,000~10,000個程度の積層セラミックコンデンサが使用されています。今後、更なる高機能化に伴い積層セラミックコンデンサの需要は増えていくことが予想されますが、それを根幹から支えていけるよう当社のニッケル超微粉も進化を続けています。

またニッケル超微粉の最新工場には、太陽光パネルを設置する等、再生可能エネルギーの調達も進め、世の中のCO2削減に貢献して参ります。

ニッケル超微粉 採用製品イメージ図

製法 CVD法(化学気相反応法)

当社は世界で初めてCVD法(Chemical Vapor Deposition-化学気相反応法)によるニッケル超微粉の工業的量産化に成功致しました。これは、原料の塩化ニッケルを加熱・気化し、水素と反応させてニッケル超微粉を生成するものです。

製法 CVD法(化学気相反応法)

製品の特徴

1. 球形

2. 平均粒子径:0.2-0.4μm

3. シャープな粒度分布 幾何標準偏差:1.3-1.5

4. 高い結晶性 平均結晶サイズ>0.1μm

5. 安定した表面酸化膜

6. 平滑な粒子表面

7. 高純度:Ni>99.9%

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