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不溶化材 STA-M

STA-Mとは

  • 形状:粒径1mm以下の白色粉体
  • 成分:天然資材であるマグネサイト(炭酸マグネシウム)を約800℃で焼成した酸化マグネシウム「MgO」を主成分とした重金属不溶化材
STA-M

STA-Mの特徴

  • MgOの水和反応で生成する水和生成物による不溶化効果を持つ。
  • Ca系材料を含まないため処理後のpHは10.5以下であり、高アルカリ問題が起こらない。
  • 比表面積が大きく、土粒子・重金属イオンとの反応性に富む。
  • セメント系固化材に比べpHが低く、重金属等の再溶出リスクが少ない。

重金属イオンの溶解度とpHとの関係(概念図)

重金属イオンの溶解度とpHとの関係(概念図)

実汚染土に対する不溶化効果の比較

実汚染土に対する不溶化効果の比較

※掲載されているデータは、いずれも当社試験方法によるラボ試験の結果であり、実サイトでの性能を保証するものではありません。

  • 重金属を確実に不溶化&高アルカリにならず重金属の再溶出リスクを低減。

不溶化処理前

砒素 含有量 mg/kg 1,530
溶出量 mg/L 3.8

不溶化後の目標値は第二溶出量基準適合(0.3mg/L以下)

不溶化処理後

不溶化剤
固化剤
添加量
kg/m3
砒素
溶出量
mg/L
pH
STA-M 150 0.046 9.7
セメント
(高炉B種)
150 1.0 10.7
200 0.61 11.2

※掲載されているデータは、いずれも当社試験方法によるラボ試験の結果であり、実サイトでの性能を保証するものではありません。

  • 不溶化処理後の土壌が酸性・アルカリ性になっても不溶化効果が持続。

酸・アルカリ添加溶出試験 STA-M添加量 100kg/m3

重金属等 原土溶出量
mg/L
不溶化処理後の溶出量 mg/L
環告46号 酸添加 アルカリ添加
5.7 <0.005 <0.005 <0.005
六価クロム 0.15 0.01 0.02 0.01
砒素 0.036 <0.002 <0.002 <0.002
ふっ素 1.4 0.05 0.05 0.07
ほう素 0.65 <0.05 <0.05 <0.05
シアン 1.0 <0.1 <0.1 <0.1

※1 (社)土壌環境センター技術標準「重金属等不溶化処理土壌のpH 変化に対する安定性の相対的評価方法―硫酸添加溶出試験法・消石灰添加溶出試験法―」

※掲載されているデータは、いずれも当社試験方法によるラボ試験の結果であり、実サイトでの性能を保証するものではありません。

STA-Mの現場適用事例

高濃度複合汚染土に対する適用事例

  • 工場跡地
  • 対象土量:12,000m3
  • 第二溶出量基準以下に不溶化後、管理型処分場へ搬出。
原土の汚染濃度 処理土の汚染濃度
重金属等 溶出量 mg/L 不溶化後の溶出量 mg/L
100kg/m3 150kg/m3
砒素 43.3 0.155 0.132
2.33 0.015 <0.005
カドミウム 0.067 0.015 <0.005
水銀 0.008 0.0005 <0.0001
セレン 0.371 0.045 0.015

※掲載されているデータは、いずれも当社試験方法によるラボ試験の結果であり、実サイトでの性能を保証するものではありません。

複合汚染土の不溶化・埋め戻し適用事例

  • 工場跡地
  • 対象土量:550m3
  • 土壌溶出量基準以下に不溶化後、原位置に埋め戻し。
原土の汚染濃度 処理土の汚染濃度
重金属等 溶出量 mg/L 不溶化後の溶出量 mg/L
60kg/m3 80kg/m3 100kg/m3
ふっ素 4.5 0.4 0.2 0.15
0.20 0.007 <0.005 <0.005

※掲載されているデータは、いずれも当社試験方法によるラボ試験の結果であり、実サイトでの性能を保証するものではありません。

土壌改良機混合

土壌改良機混合

原位置埋め戻しイメージ

原位置埋め戻しイメージ

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電話などによるお問い合わせ 環境プロジェクト部
TEL. 03-5445-5208 FAX. 03-5445-5220
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