土壌汚染の把握には、①特定有害物質の使用状況等を詳細に把握し、②適切な地点、深さで土壌試料を採取することがとても重要です。残念ながら、この原則を無視して土壌調査が行われることが見受けられます。とくに、自主調査において、特定有害物質の使用状況を把握せず、任意の地点・深さで土壌を採取し、汚染がなかったので、全敷地を汚染なしと評価するケースがあります。この場合は、任意の地点・深さの土壌に汚染がないことが分かっただけです。また、有害物質を使用していた建物内で調査ができず、屋外で土壌を採取・分析して、汚染の判断を行うケースもあります。この場合、有害物質を使用していた場所の直下で採取しないと正しく評価ができません。
このような「なんちゃって土壌調査」には十分注意して、適切な調査が提案できる指定調査機関をご指名ください。